システムエンジニアとプログラマの違いと、どっちがおすすめなのかを解説します。
結論から言うと、システムエンジニアになるかプログラマかどちらが良いかというのは、その人や会社によって様々なので一概には言えないです。
ITが未経験の方であれば、まずはプログラマから経験を積むのがおすすめです。
システムエンジニアとプログラマの違いは?
システムエンジニアとプログラマの違いを簡単に言うと、ITシステムを作る際に「プログラミングをしない人」「プログラミングをする人」の違いです。
システムエンジニア・・・「プログラミングをしない人」
プログラマ・・・「プログラミングをする人」
日本の多くのシステム開発の工程は一般的に以下のようなサイクルで行われます。
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- プログラミング
- 単体テスト
- 結合テスト
- システムテスト
- 運用テスト
- 納品
- 運用・保守
多くのプログラマは「3. 詳細設計 4. プログラミング 5. 単体テスト 6. 結合テスト」の工程を担当します。システムエンジニアはそれ以外の工程を担当します。
日本のシステム開発は分業制が多いので、大きなプロジェクトだと各工程ごとにたくさんの人が関わってきたり、小さなプロジェクトだとすべての工程を任されたりします。
もちろん、単体テスト専門のプログラマ、運用保守専門のシステムエンジニアなども存在します。これらは会社やプロジェクトによって異なる部分になります。
加えて、昨今ではシステムエンジニアとプログラマの役割は曖昧になってきています。システムエンジニアでもコーディングをする人もいれば、プログラマーであっても基本設計、要件定義等の上流工程を担当する場合もあります。
そのため、「プログラマー募集」「システムエンジニア募集」と書いてあっても実際にどのような工程を担うことになるのかは会社の内容次第なので注意が必要です。
システムエンジニアでも高いプログラミング能力を求められる場合もあったり、プログラマーでのしっかりとした要件定義能力を求められる場合もあります。
システムエンジニアとプログラマはどっちがおすすめ
結論から言うと人にもよるし、会社にもよります。
年収で言えば「賃金構造基本統計調査」によると、 SEの平均年収は約550万円となっています。プログラマは416万円になっていて、SEの方が年収が高くなっています。
ですが、もともとプログラマーだった人が広範囲の仕事を担当するようになってシステムエンジニアになる場合もあったり、若手のうちはプログラマとして経験を積ませることもあるので、一概には平均年収だけでは判断できません。
「賃金構造基本統計調査」によるとシステムエンジニアの平均年齢は36.4歳となっているのに対して、プログラマーの平均年齢は31.9歳です。日本企業は年功序列が多いため、若い人が多いプログラマーの年収が低いのは当然と言えば当然です。
システムエンジニアでもプログラマでも、自分の適性のある領域で働くことを前提として、あとは会社次第ということになります。
会社次第と言いましたが、もっというと会社の中でも配属される部署によってもまったく異なってくると思います。大きなIT企業であれば、色々な部門があるので、その部門ごとに様々な特徴があります。
プロジェクトによって他の会社に常駐するような場合は、そのプロジェクトによるということになります。
結局の所、どっちがおすすめというのは人にもよるし、会社にもよるし、プロジェクトにもよるということになります。
未経験からであればプログラマがおすすめ
ITが未経験の方であればプログラマから経験を積むのが理想的です。
システムエンジニアとプログラマの違いを簡単に言うと、ITシステムを作る際に「プログラミングをしない人」「プログラミングをする人」の違いと書きましたが、システムエンジニアは、プログラミングができた方が効率よく仕事ができる場合が多いです。
システムエンジニアは、システム開発の工程の中で、プログラマと直接やりとりをして指示を出すという場合も多くあります。
そのためプログラミングを普段行わないシステムエンジニアの会社でも、新人研修などではプログラミングの研修を行う場合がほとんどです。
全体の工程を管理するシステムエンジニアにとって、プログラミングができるにこしたことはないです。
また、プログラミングをしないシステムエンジニアの経験をはじめに長く積んでしまうと、もしプログラマになろうと思っても難しくなってしまいます。
逆にプログラミングを専門にやっていたプログラマがシステムエンジニアへジョブチェンジするということはよくあることです。
まとめ
システムエンジニアになるかプログラマかどちらが良いかというのは、その人や会社によって様々なので一概には言えないです。
ITが未経験の方であれば、まずはプログラマから経験を積むのがおすすめです。