プログラマーはブラックというイメージがついてしまっているので、残業代が出ないイメージを持っている人もいると思います。
「プログラマーは残業代が出ないって本当?」という疑問に元ITエンジニアが答えます。
結論から言うと、
プログラマーの残業代が出るか出ないかは、会社や状況による
ということになります。結局の所良い会社に入れば残業代はきちんと出ますし、ブラック企業であれば出ないこともあるかもしれません。
「うちは残業代は出ないけど給料は高い」というようなことを言う人もいると思いますが、残業代を出さないことは明確に違法行為にあたります。
実体験はどうだったか?【私の経験】
あくまでも一個人の私の経験や感じたことになります。
残業代はほぼ完璧に出た
私の場合は、残業代はほぼ完璧に出ていました。ほぼというのは、私が働き始めた当初は残業代が満額出ない時がありました。
それは、当時一ヶ月で45時間以上の残業をする場合は会社に申請が必要という規程があったので、45時間を超える場合は面倒なのでその分をカットして申請したり、次の月に繰り越すことが行われていました。
このようなことは私だけでなく、部署内で常態的に行われていました。
その後、労働環境が徐々に改善していってPCの起動のログを取るようにもなってより厳格に労働時間を管理するようになってからは残業代が出ないということはなくなりました。
それを除くと私の場合は、残業代が出なかったということはほぼなかったです。
知り合いに残業が出ない人もいた
大学の頃の同期や研修で知り合った他のプログラマー・エンジニアの話を聞くと残業代が出ないという方も少なからずいました。
特に多いパターンとしては、ある一定の時間を超えると会社への申請がややこしくなるので、残業をしていないことにするというパターンです。
これは進んでそうしているというよりも、周りの先輩などもそうしているので、残業代をきちんと請求できるような空気ではないという感じです。
誰もそのことは全く知らない・気づかないということは無いと思うので最終的には会社がどこかで黙認しているような形になります。
残業代が出るか出ないかは会社や状況による
プログラマーはブラックというイメージをもっている人もいるので、残業代が出ないイメージを持っている人もいると思います。
結局のところ残業代が出るか出ないかは所属している会社や状況によって異なります。
所属している会社や部署などの労務管理意識が低い場合やブラック企業である場合は、残業代が出ないということが残念ながら起きてしまっています。
よりよい環境でプログラマーが働くには、残業代が出る
残業代を出さないのは違法でブラック企業
残業が多く労働時間が長くても、給料や福利厚生が良いから我慢しているという人もいると思います。
周りが残業を申請していないので、空気的に残業代を請求できないという方も多いと思います。
もちろんのことではありますが、残業代を出さないということは違法になります。同じプログラマーとして働くならできれば、残業代がしっかり出る法律を守る会社で働きたいですよね。
労務管理は着実に進んできている
これは私の経験でもありますが、昨今の働き方改革・IT人材不足の影響もあって、労働者、とりわけ、プログラマーやITエンジニアの労働環境は確実に改善されて来ていると思います。
私も入社当時の勤怠管理は杜撰なものでしたが、退職する直前の2018年になるとPCログを取得しての勤怠管理が行われていました。
PCログと勤怠の内容が一致していないと、理由などの記載して承認を得る必要がありました。つまり、残業をしているのにしていないことにするということが不可能になりました。
残業時間が規程の時間を越えていると、産業医面談なども行われます。
もちろん、企業によって差はあるとは思いますが、労務管理の意識というのは格段に上がって行きていると思います。
今後は、さらにIT人材が不足していくと見られているので、法律を守らない低待遇な会社は自然と淘汰されていくと思います。
働いている側としても、現状に不満があればスキルをつけて積極的に転職をして、よりよい労働環境を目指すことも大切です。
まとめ
- 残業代が出るか出ないかは会社や状況による
- 残業代を出さないのは違法でブラック企業
- 労務管理は着実に進んできている
残業代が出るか出ないかは雇用される会社や状況によって様々です。
体感として、日本のIT企業の労務環境は着実に改善してきているので、今後もより良くなっていく可能性があります。
ただ、現状が残業代を出さないようなブラック企業であれば、スキルをつけて他社への転職を検討するべきです。